第2章 魔女の逃亡
「シヴァ様っ…そんな…私っ…」
反対の手で頬を撫でられると胸が高鳴った
もっと、全身を触って欲しいと感じてしまい、足を擦り付けるようにもじもじとさせてしまう
「ユーリ…」
「ごめんなさい…シヴァ様っ、私…我慢できな…」
またしても自ら吸い付くように指を舐める
そんなユーリを見てシヴァは一瞬目を見開いたが、直ぐに口角を上げる
「ずいぶん可愛いな、ユーリ」
「んんっ…」
「そんなに潤んだ瞳で俺を見上げて…早く抱いて欲しいって顔だ」
後半を耳元で囁かれゾクゾクしてしまう
恥ずかしかったが、早く抱いて欲しいというのも事実だ
指が抜かれると、唇が重ねられる
すぐに互いの唇は濡れ、舌が絡まった
…あぁ、シヴァ様、好き…大好きです
ユーリはうっとりしながらキスを受け入れていた
やはり媚薬のようなキスは、すぐに頭を朦朧とさせる
「昼間は悪かったな」
わずかにシヴァが唇を離すと、二人の唇を銀糸が伝う
「…シヴァ様?」
「あんなに乱暴に抱いて。痛かっただろ」
シヴァの言葉にユーリは勢いよく首を横に振る
「謝らないでください。その…私…すっごく嬉しかったです」
自分で言ってて恥ずかしくなる
だが、シヴァが後悔してるのだとしたら嫌だった