• テキストサイズ

僕は女の子になりたい【R18】

第2章 魔女の逃亡



ベッドに座り、ぼーっとしてしまう

静かな夜のため、シャワー室から聞こえてくる音にすらドキドキしてしまった


「ユーリ、お前さえ良ければこのまま待っていて欲しい」


優しく耳元で囁かれ、ユーリは頷くしかなかった

腰に力が入らなくなったユーリをベッドに座らせ、シヴァはシャワー室へと消えたのだ


「シヴァ様…」


両手で頬を押さえる

自分でもわかるくらい熱を持っていた


「あぁん、それにしても拷問っ」


ユーリはベッドに突っ伏すと自分を抱き締める

キスだけであんなにトロトロにされて、待てを言い渡され、体が辛い

早く触って欲しくて、激しく抱いて欲しい


ユーリはシヴァに抱かれる自分を想像して悶絶した

シヴァは待っていて欲しいと言っただけで、別に抱くとは言っていない

それでも期待していた

もしシヴァがユーリに手を出さなかったら逆に襲ってしまいそうだ



それからの時間が永遠にも感じた頃、パタンとドアが閉じる音がしてユーリは顔を上げる

そこにはガウンを身にまとい、タオルで頭を拭くシヴァの姿があった

ゆるく開けられたガウンからはたくましい体がのぞき、わずかな灯りに照らされて色気を発していた


なんて…ずるい人


その色香に惑わされ、ユーリはまたしても欲情した


/ 239ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp