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僕は女の子になりたい【R18】

第2章 魔女の逃亡




結局シヴァが戻ってくることはなく、ユーリは借りた鍵を使ってシヴァの部屋にいた

レイラの協力のもと、どうにか食事を済ませ、今はシャワーを浴び終えたところだ

もう月は高い

灯りがぼんやりと部屋を照らしていた


このまま自室へ戻って寝てしまうのが正解だろうが、ユーリはシヴァに会いたくてたまらなかった

結局今日も役立たずで、何もできていないという自覚がある

そんなの辛いだけだ

とはいえ、今のユーリにはシヴァに何をしてあげられるのか…

考えた結果、やはりここにいては迷惑だろうと結論付け、部屋を出ようと立ち上がったところ、先にドアが開けられる


「…ユーリ?」

「シヴァ様!お疲れ様です」


このタイミングで帰ってくるとは思わず慌てて駆け寄る


「自室に戻っているかと思った」

「も、申し訳ありません。今から戻ろうかと…」


言葉途中で遮られる

気がつけば抱き寄せられ、唇が重ねられていた


「んっ…シヴァ…さま…」


角度を変え、執拗に唇をむさぼるようなキス

次第に舌が絡めとられ、思考が停止する

媚薬のようなキスだ

それに必死に応えている自分がいる

もっとしてほしくてシヴァの首に腕を回せば、より一層強く抱き締められる


胸が、お腹の奥が疼く


こんなにもシヴァを欲して止まない自分にがっかりしたが、同時に受け入れていた

今の自分にはシヴァがいないと生きていけないと


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