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僕は女の子になりたい【R18】

第2章 魔女の逃亡



半ば押しきられる形で政務室を出る

その瞬間、一気に注目の的になり、ユーリは汗をかきそうだった


「ほら、行くわよ」


レイラはユーリと腕を絡ませ、べったりした状態で歩き出す


「レイラ、歩きにくいよ」


ただでさえ慣れない靴だというのに、密着していると動きにくい


「いいじゃない。女になったユーリと城を歩くんだもの。自慢したいのよ」

「自慢って…意味がわからないよ。それにシヴァ様だって怒るよ。レイラ、私には男物の服を用意しろって言われなかった?」

「言われたけど、それこそ意味がわからないわ!ユーリを着飾るチャンスなのよ!?それを私が無駄にするはずないでしょう!?」

「……はぁ」


そんな風に力一杯言われてもよくわからなかった

とりあえずレイラはただ楽しんでいるのだろう


「それに、くっつくのは男避けよ。ほら、あっちにもこっちにも…私たちに話しかけたいって男たちがいるわよ」


言われて視線だけを動かす

確かにこっちを見てひそひそと話をしている人はたくさんいるが、話しかけてくる気配は無い


「えっと…何でくっつくのが男避けに?」

「あら、簡単よ。私に話しかけるのはディーン様に喧嘩を売る行為になるわ。そしてその私がユーリと一緒にいるところに話しかけても同じこと」

「……はぁ」


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