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僕は女の子になりたい【R18】

第2章 魔女の逃亡



「うん、完璧ね」


髪をハーフアップにされ、可愛らしいワンピースをまとったユーリは貴族のお嬢様に見える程だった


「靴もぴったり。この高さなら長身のシヴァ様と並んでも不自然じゃないわ」


満足そうにレイラが頷く

かかとの高い靴を履くのは初めてだが、少し嬉しい


「ありがとう、レイラ。僕…じゃなくて。私、レイラがいてくれなかったら何もできなかった。」

「いいのよ。お礼はシヴァ様に言って。お金はシヴァ様から頂いてるから」

「えっ?」


驚いて目を見開く

てっきりこれらは借り物だとおもっていたからだ


「あっ、もちろん、ユーリのためだもの。友達価格でかなり割引してるからね」

「わ、私が払うよ!いくら?」

「だめよ。これは私とシヴァ様の商売だもの。いくらユーリでも教えられないわ」

「そ、そんな…」


まさかシヴァにそこまでしてもらっているとは思わず、自分の能天気さが嫌になる

そんなあからさまに落ち込んだユーリを見て、レイラは腰に手をあてた


「なら、シヴァ様の元へ行きましょ!そしてその可愛い姿を見せるの!」

「ダメだよ。出るなって言われてるんだもん」

「いいじゃない。シヴァ様だってこんなに可愛いユーリが来てくれたら喜ぶに決まってるでしょ」


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