第2章 魔女の逃亡
首から顔を離したシヴァに今度は唇を重ねられる
舌が絡まり、シヴァの息も熱を持っていることに気づく
シヴァ様も同じ気持ちなのかな…
僕のこと…少しでも好きでいてくれてるのかな…
期待は大きくふくらむ
脳裏に浮かぶのは昨夜のシヴァだった
普段はクールなくせに、執拗にユーリを求めたのだ
ユーリを何度も絶頂に誘い、快感に酔いしれるユーリを見て嬉しそうに小さく笑ったのだ
細身だが、たくましいと思っていた体はいつも以上に存在を感じさせ、自分が本当に女になってしまったのだと強く実感した
初めての事ばかりで昨夜は頭が追い付かなかったが、心の底では一晩だけの関係なんて嫌だ、足りないと感じていた
「んんっ…んっ…」
痺れるキスをもっと味わいたくてユーリはシヴァの首に腕を回す
そして促されるままソファに横にされると、濃厚なキスはより深さを増していく
このまま抱いて欲しい
でも、ここじゃ嫌だ
そんな葛藤が脳内を駆け巡るが、シヴァの唇が胸に触れた瞬間、考えは吹き飛んでいた
「ここ、固くなってんな」
胸の飾りを指で弾かれ、ユーリはビクっと身体を震わせる
シヴァの言うとおり、そこはいじってと主張するかのようにピンと固くなっていた
さらにちゅっとキスをされ、舌で転がされると思わず甘い声が出てしまう
熱く、ねっとりした舌に翻弄され、身体は熱くなるばかりだ