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僕は女の子になりたい【R18】

第2章 魔女の逃亡



「ユーリ。俺は魔女に会いに行ってくる。レイラをすぐに呼ぶから待ってろ。それと昼食も用意させる」

「シヴァ様…」


優しい声音に胸がキュンとした

嬉くて、今すぐにでも飛び出したくなる

だが、そんなことをしてシヴァにがっかりされたくもなかった

昼間っから欲情している女なんて、シヴァは嫌いだろう


「大人しくしてろよ」

「はい。申し訳ありません…」


あぁ…行ってしまう

シヴァの事だ

淡々と物事を進めるだけなのだろう

女になったユーリを見て僅かに驚きはしたものの、特に動揺はしていないようだった


パタン、とドアが閉まる音がする


その音がやけに虚しくて、ユーリは小さくため息を溢していた


「ドキドキしてるのは僕だけなんだ…」


そう思うと涙が出そうだった

男でいた時には憧れの気持ちが強いが、女になると途端に恋心が溢れ出す


「シヴァ様…好き…」


ドアにおでこを宛て、小さく呟く

好きすぎて辛い

シヴァを前にしたら奇行に走りそうだ

大好きなシヴァの前で痴女にはなりたくない

だとしたら気持ちを抑えなきゃいけないのだ

そう決心した時、カチャッとドアが開けられ、おでこから離れていく


「えっ…?」


驚いて顔を上げると、そこにはシヴァが立っていた


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