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僕は女の子になりたい【R18】

第1章 魔女の禁忌魔法



魔女といえば、百年前まではそこらじゅうにいたという

魔力の維持が難しく、どんどん衰退していき、今ではその姿を確認するのは稀である

そのせいで現代では魔法と生活はほど遠いものになっていた


「別に魔女ってだけで捕まることはないですよね?」

「あぁ。許可を取らずに勝手に店を開いていたことが問題だ」


シヴァが手元の書類を指で弾く

どうやら魔女について記載されているらしく、ユーリもそれを覗き込んでいた


「街一番の露店通りで勝手に出店。立ち退きを命じても従わず、更には魔法で隣の店を半壊に…うーん。これは確かに捕まりますね」


ユーリも呆れてしまう内容だった

そんな時、部屋の外からバタバタと足音が聞こえる

その足音はこの部屋の前で止まると、勢いよくドアが開けられた


姿を現したのは一人の老婆だ


「ここにシヴァって隊長はいるかい!!」


声が少し枯れていたが、声量がすごいその老婆は、シヴァを見つけるなり睨み付ける


「こいつが魔女だ」


ぼそっとシヴァが呟き、ユーリはなるほど、と納得する

手には腕の長さほどの杖を持っていた

あれで魔法を使うのだろう


「ま、待て!」

「勝手に抜け出して、このやろう!!」


遅れて第一部隊の騎士が駆けてきて、すぐに魔女を羽交い締めにする

しかし、魔女は暴れて収拾がつかないようだった


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