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僕は女の子になりたい【R18】

第2章 魔女の逃亡



***


大浴場で汗を流し、さっぱりしたユーリは頬を叩いていた

油断すると思い出してしまう昨夜の事

思い出す度恥ずかしくて、このままでは仕事に集中できない

シヴァに迷惑をかけられない分、必死に働かなくてはいけないのだ

たった一晩の出来事で人生を台無しにするわけにはいかない



食堂で朝食をとると、政務室へ向かう

皆がユーリを見て何か言っていたが、聞こえないフリをした


政務室ではまず暖炉に火を付ける

そして掃除をし、シヴァが使うペンとインクを用意し、今日チェックする資料を並べる

とそこへ、シヴァが姿を現す


「おはようございます」

「あぁ」


いつもと変わらないやりとり

だが、二人ともどこかぎこちない


「今日は午前中は書類の確認。午後は訓練に参加となっております。明後日の夕方には隊長会議がありますので、事前に議題に目を通しておいてください」

「わかった」


事務的なやりとりをし、ユーリは控え室にコーヒーを用意しに行く


「はぁ…緊張する」


つい見てしまうシヴァの唇

昨夜、何度もキスをしたのだ

しかもあんなに激しく舌を絡めて


「あぁもう。バカ。思い出すな」


ユーリは頭を抱える

集中しろ!

そう考えてユーリは雑念を振り払うのだった


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