• テキストサイズ

僕は女の子になりたい【R18】

第2章 魔女の逃亡



十年前、強くなりたいと言ったユーリは剣を振り回すようになっていた

しかし全く上達せず、体力も無い

年をとる毎に少し成長したが、男らしくなることはなかった

それどころか可愛さを増し、到底男には見えない容姿になっていた

そのせいか、男色に興味の無かった者たちも、ユーリなら相手をしてみたいとこぼすようになっていたのだ

ユーリの貞操の危機に、シヴァは少し過保護になっていた

自分が第一部隊の隊長になったのを機に、正式にユーリを秘書に任命し、常に側に置いた

ディーンには過保護だと何度も言われたが、シヴァは気にしなかったし、今も気にしていない


誰かが「ユーリが女だったら」そう呟いたことがある

それはシヴァだって想像したことがあった

だが、考えたって何も変わらない

そう思って考えないようにしていた


それなのに、あの魔女が現れた


当然のように魔女もユーリを女だと勘違いし、性転換の魔法を使ったのだ

あの後、ディーンが政務室に群がる野次馬をなだめてくれなければ、押し寄せる男たちにユーリは襲われていたかもしれない

男の状態でも危険なのに、女になったら尚更危険だった


/ 239ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp