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僕は女の子になりたい【R18】

第8章 これからの二人






***




それは良く晴れた日だった

雲ひとつない青空とはまさにこのことを言うのだろう


城に隣接された教会で、ユーリとシヴァは神に誓う

夫婦として、これからも愛し合い、支え合うと


そう、今日は二人の結婚式である


憧れの真っ白なウェディングドレスに身を包み、たくましいシヴァの腕に自分の腕を絡める

たくさんの参列者に祝福の声をかけられ、ユーリは涙をぐっと堪えていた

幸せすぎておかしくなりそうだ


レイラたちと同じように街を抜け、川と山で儀式を済ませ、夜には盛大なパーティーが開かれる

そこにあの魔女がいたのをユーリは見逃さなかった

どうやらシヴァがこっそり手配したらしい

とはいえ、まさか来るとは思っておらず、ユーリは少し驚いてしまう

魔女は目が合うと小さく微笑み、ユーリが瞬きをした瞬間に姿を消していた


本当にありがとう…


ユーリは心の中で呟く

そして二人は踊ることなく、続々と挨拶に来る来賓客の対応に負われていた



それから更に時間が経ち、来賓客がやっと途絶えると、やっと一息つく


「ユーリ、飲むか」

「はい。ありがとうございます」


シヴァからグラスを受け取り、乾杯をする

一ヶ月前にユーリは成人したばかりだった

つまり、ユーリが女になってから一年以上が経つ


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