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僕は女の子になりたい【R18】

第1章 魔女の禁忌魔法



しばらく見つめあった後、シヴァの手が離れていく

それが寂しくて、ユーリはとっさにシヴァの手を掴んでいた


「…っ、ユーリ?」


再びシヴァが手を引っ込めようとしたが、ユーリはそれを離さなかった

本当にシヴァが振りほどこうとすれば簡単に振りほどけただろう

しかし、シヴァはそうはしなかった

そのせいでユーリには淡い期待が浮かんでしまう


「シヴァ様…」


ドキドキと煩いせいで自分の声がよく聞こえない

それでもユーリはシヴァを見上げたまま続けた


「そ、そろそろ部屋に戻れ」

「シヴァ様、お願いがあります」


握る手にさらに力を込める


振りほどかないで…僕を…拒絶しないで…


シヴァに見捨てられたらユーリは生きていけない

今の関係は絶対に壊してはいけないのだ


それなのに、ユーリは沸き上がる欲を抑える術を知らない…


「誕生日プレゼント…、やっぱりほしいです」

「…ユーリ?」


ごくりと唾を飲む

言ってはいけない、と思う反面

今しかない、と心が叫んでいた



わずかに訪れた沈黙

それを破ったのもユーリだった





「シヴァ様…お願いします。……キス、してくれませんか」



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