第7章 奇跡はすぐに
「はぁ…どうしちゃったんだろ…」
ユーリは一人になるとまたしてもため息を吐く
なんだか体力が落ちたような気がする
男の体に戻らないことで何か悪い影響があったのだろうか…
「でも…シヴァ様…朝から激しかった…」
ぽつりと呟いて顔を真っ赤にする
朝から抱かれたのは初めてだ
シーツはくしゃくしゃで、とても乱れている
「とにかく医務室に行かないと。シヴァ様に怒られそう…」
ユーリはまだだるい体を起こすとなんとかシャワーを浴びる
思ったより時間がかかってしまったが、着替えて医務室へ向かうと、年老いた医師、サボナが迎えてくれた
「おや、ユーリ。どうしたんじゃ」
サボナはめったに医務室へ来たことのないユーリを見て少し嬉しそうにする
「サボナ先生。今日…なんだか体がおかしくて」
「むっ。そういえばまだ午前中なのに女の姿じゃな」
「はい…。原因はわかんないんですけど、何か頭が痛くなってきて…それからお腹も…」
ユーリは医務室に入るなりベッドに倒れ込む
ここへ来るまでに体調が悪化した気がした
頭痛と腹痛、その他にも少し気持ち悪い…吐き気がするのだ
「何か変なものでも食べたか?とりあえず痛み止めを出そう。様子を見て……って、ユーリ!?」
サボナが驚いた声を上げる