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僕は女の子になりたい【R18】

第7章 奇跡はすぐに




***


「ん…んん…」


ごろんと寝返りを打ってユーリは目を覚ます

寝ぼけ眼で時計を確認すれば、そろそろ起きなくてはいけない時間だ

二度寝したいが、寝たら起きられないだろう


「ふぁぁ…」


起き上がり、大きく背伸びをする

と同時に違和感を感じた


「えっ……?」


恐る恐る自分を見下ろすと、ぷるんと胸が揺れる


「えぇぇぇ!?」


慌てて鏡の前に移動すると、そこには裸の自分がいた

しかし、いつもは男に戻っているはずなのに、体は女のままだった


「ど、どういうこと…?」


カーテンの隙間から朝日が差し込む

耳を澄ませば鳥のさえずりだって聞こえる

間違いなく朝だ


「ユーリ…、どうした」


シヴァを起こしてしまったらしい

いつもならまだ寝ているはずのシヴァが体を起こす

そしてユーリを見ると固まった


「シヴァ様…ど、どうしましょう…」

「男に…戻っていない?」


ユーリは大きく頷く

ベッドに戻り、シヴァにすがるように瞳を見上げる


「私…また体がおかしくなってしまったんでしょうか…」


不安でユーリの瞳が震える

朝はいつも男に戻っていた

そんな体を見られたくなくて、ユーリはいつもシヴァが起きる前に自分の部屋に戻っていたのだが…


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