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僕は女の子になりたい【R18】

第7章 奇跡はすぐに



「…あれ?」


突然ユーリは驚いたように声を上げる

体に違和感を感じたからだ


「どうしたユーリ」

「いえ、なんだか胸が温かくなった気がしたんですけど。気のせいみたいでした」

「そう…か?」


ユーリは自分の胸を押さえる

温かく感じたのは一瞬だった

もう何も感じない


「すみません、大丈夫です」

「ならいいが」


そう言ってシヴァはユーリにキスをする

周りにいた人が驚き頬を染めるが、シヴァは気にしていないようだった


「もう…シヴァ様ったら…」


ユーリも頬を真っ赤に染め、シヴァの胸に顔を埋める

嬉しいが恥ずかしいので、早くここを立ち去りたかった


「シヴァ様…」


行きましょう、と思いを込めて袖を引くが、シヴァは何故かニヤリと笑う


「やはり帰ったらお前を抱く。覚悟しておくんだな」

「なっ…なんでそんな話になるんですか!?」

「デザートがまだだったろ。帰ってから堪能しよう」

「もう…シヴァ様ってば…」


ぽっと顔を赤らめるが、ユーリが拒むことはなかった

二人は腕を組むと城へと戻る道を進む



甘い夜はこれから

二人の時間はまだまだ続く―――


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