第1章 魔女の禁忌魔法
「入れ」
「し、失礼します」
ユーリは初めて入るシヴァの部屋にドキドキしていた
ちきんと整理されており、部屋は想像以上に広い
しかもシトラスの良い香りがした
「シャワーはあっちだ。着替えは…そうだな。適当なものを用意しておく」
「あ、ありがとうございます」
シヴァに促され、タオルを借りるとユーリはシャワーを浴びる
本当に変な気分だった
酒臭い服はきちんとクリーニングに出さないとレイラに申し訳ない
むしろ弁償するべきだろうが、ユーリの給料一ヶ月分を費やしても弁償できるかわからなかった
あまり長く使用するのもためらわれ、ユーリはすぐにシャワーを終えて出る
用意されていたのは城で支給されるパジャマだった
とても綺麗なことろを見るとシヴァは一切使用していないらしい
当然下着は無かった
仕方なく布を巻いて胸を固定しようと思ったが、レイラのように綺麗に巻けず、結局諦めてしまう
まだドキドキする胸を押さえ、ユーリは部屋へと戻る
「シヴァ様…シャワー、ありがとうございました…って、あれ?」
部屋を見渡してもシヴァの姿は無かった
どうしたんだろうと首をかしげているとガチャっと音がしてドアが開く
政務室に行っていたらしいシヴァの手には書類の他、ユーリの制服があった