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僕は女の子になりたい【R18】

第1章 魔女の禁忌魔法



びしょびしょになってしまい、ユーリは怒るより先に震えていた

恐る恐るシヴァを見上げると、やはりその表情は不機嫌そうに歪んでいる


「も、申し訳ありません」

「お前が謝ることではない。寮に戻る」

「は、はい」


出て行くシヴァの後を追う

政務室に戻ってもシャワーは浴びられないからだ



しかし、男子寮に戻ってきてユーリは気づく


「あっ、シヴァ様。僕、ここで大浴場を使っていいのでしょうか?」

「……そういえばそうだったな」



男子寮は、当然男しかいない

隊長と秘書は隣同士の部屋を用意されているが、その部屋の設備はまったく違う

隊長の部屋は広く、シャワー完備だ

しかし、ユーリの部屋にシャワーは無く、いつも大浴場を使っていた

シヴァもそのことを忘れていたのだろう

だからと言って女子寮に行かせるわけにはいかない


「……俺の部屋のシャワーを使え」

「えっ、シヴァ様の部屋ですか!?」

「なんだ不満か」

「い、いえ!そんなことは!」


ぶんぶんと首を横に振る


好きな男の部屋に誘われた時、女性はこんな気持ちになるのか…


ユーリは高鳴る胸を押さえる

緊張しておかしくなりそうだ



あぁ、もう…僕はどうしたらいいの!?


シヴァの後ろでユーリは頭を抱えながら歩いていた


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