第6章 女神への誓い
「勝手に用意した。だが、受け取って欲しい。もちろんピアスもそのまま付け続けて欲しい」
「シヴァ様…いいんですか…」
「当たり前だ」
シヴァは小さい方の指輪を手に取ると、ユーリの左手の薬指にそっとはめてくれた
キラキラと輝く指輪
嬉しすぎて今度は涙が止まっていた
「ユーリ、俺にも付けてくれ」
「はいっ」
ユーリはもう一つの指輪をシヴァの左手の薬指にはめる
お互いぴったりのそれは、まるで本物の夫婦になれたかのようだった
「シヴァ様…ありがとうございます。一生離さないでください」
「当たり前だ」
「んんっ…」
またしても唇が重なる
それはすぐに濃厚になり、ユーリも貪るように舌を絡ませていた
やっぱり…抱いて欲しくなっちゃった…
ユーリはお腹の奥が疼いていくのを感じた
このままでは止められなくなる
そんな不安をかき消すようにシヴァのキスは熱を増していく
「シヴァ…様…ダメ…」
「ダメなものか。もっと…もっとお前が欲しい」
くちゃっと音をたて、絡んでいた舌が離れる
シヴァの瞳には頬を染めたユーリが写っていた
「シヴァ様…私もシヴァ様が欲しいです…でもここじゃ…」
思わず俯いてしまったが、すぐにシヴァに抱きしめられる
「何を言う。結婚式はまだ終わっていない」