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僕は女の子になりたい【R18】

第6章 女神への誓い



と言っても、シヴァの格好も似たようなものだった

腰から膝まで白い布を巻き付け、腰の位置で紐がとめてある

そして頭には月桂冠を載せたシンプルな格好だが、その体のたくましさが眩しくて、ユーリの脳裏にはいくつもの神のイラストがよみがえった

神のイラストは全てと言っていい程、筋肉ムキムキなのだ

女神はそんな雄々しさに惹かれるのだとも言われている


「まるで女神だな」


そっと髪を撫でられ、ユーリは我に返る

目の前のシヴァが優しく微笑み、ユーリはまたしても胸をドキドキさせた


「シヴァ様こそ…。まるで神みたいです。でも…今まで資料で見たどの神より、シヴァ様の方が素敵です」

「あまり可愛いことを言うな。今すぐその布を剥ぎ取りたくなる」

「もう…シヴァ様ったら」


ぽっと顔が赤くなる

恥ずかしいが嬉しいシヴァの言葉に、ユーリは簡単に翻弄されていた


「じゃぁ行くか」

「はい」


差し出された腕に自分の腕を絡めると、二人で中央の扉を開ける

部屋はやはり広くはないが長方形になっており、両サイドには水が流れていた

水は奥から涌き出ていると老神父が言っていたが、部屋の中心に円台があるためよく見えない

そして、一番奥の壁にはアヌー女神の像があった

斜め下を見下ろすように造られており、その女神は微笑んでいる


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