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僕は女の子になりたい【R18】

第6章 女神への誓い



街へ出るとすぐに昼食を取る

毎回シヴァの奢りで悪いと思いつつも、ユーリが財布を開くのをシヴァは決して許さなかった

代わりにといつもキスをねだられる

周りに人がいて少し恥ずかしいが、ユーリは触れるだけのキスでシヴァにお礼をした


そして、いつもなら夕方になるまで街を歩くのだが…


「馬車、ですか??」


馬車停へ着くと、シヴァは一台の馬車を用意した


「今日は街の外れへ行く。そんなに距離は無いが、歩くと少し時間がかかるからな」

「そうでしたか」


シヴァの手を取り馬車へ乗る

直ぐに御者から声がかかり、馬車は動き出していた

普段は馬に乗って移動するため、馬車に乗るのは久しぶりだった

シヴァが実家に住んでいた頃、何度か乗せてもらったことがあるくらいだ


「シヴァ様。街の外れには何があるのでしょうか」

「今から向かうのは神殿だ」

「神殿……。アヌー女神の神殿ですか?」


ユーリは首を傾げると、シヴァは小さく頷く

この国には多くの神や女神の伝説が残されており、いくつもの教会で祀られている

しかし、王都に神殿があるのはアヌー女神の神殿だけだった

神殿は昔からアヌー女神の子孫とされている貴族が管理をしているため、ユーリが神殿を訪れた事は一度もない


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