第6章 女神への誓い
昼食後――
「次の休みですか?」
「あぁ。昼になったら直ぐに出る。準備をしておけ」
「はい」
控え室でコーヒーの準備をしていたら、シヴァからデートのお誘いを受ける
…デートってことは、夜はまたあそこに行くのかな
最近はずっと行けていなかった
レイラの結婚式の準備や、その準備期間に溜まった通常業務、しかも今は別の事件も起きている
今までのシヴァだったら休みなど取らずに働き続けていただろう
しかし、休む事も重要だとして、きちんと休養することにしている
「何か期待したか」
後ろから抱きしめられ、ユーリの肩が小さく跳ねる
「べ、別に…シヴァ様とデートが楽しみだなぁと…」
「そうだな。時間を気にせずお前を抱けるのは良い」
耳元でささやかれ、顔がかぁっと赤くなる
本当は期待している
毎晩二回までという自分たちで決めたルールから解放され、たっぷり愛し合えるのだ
期待しない方がおかしい、と考えてしまう程、ユーリはセックスが好きになっていた
「あっ…シヴァ様、ダメ…です」
お腹を撫でていたシヴァの両手が上昇し、胸を優しく包む
そしてやわやわと揉み始めると、ユーリのコーヒーを準備する手は止まっていた
されるがまま、体が疼き始める
それなのに――
「続きは夜だな」
ピタリと止まったシヴァの手
お預けをくらい、がっかりしてしまう自分がいた