第6章 女神への誓い
レイラたちの結婚式から1ヶ月
しばらくお祝いムードだった城内も落ち着き、日常を取り戻していた
「よいしょ…」
ユーリは棚に本を片付けると時計を確認する
そろそろ時間だ
胸のリボンをほどくと、プリーツになっていた布が広がった
そして、胸が膨らんだかと思うと続いて髪が伸びる
窓に写った自分は女になっていた
もう体の変化には慣れっこだ
「シヴァ様、今日はどちらで昼食をとられますか」
シヴァの側に近づき、その手元を覗きこむ
最近は他国の者が国内で問題を起こす事件が続いており、第一部隊はとても忙しそうにしていた
もちろん、指揮を取るシヴァが一番忙しいのだが…
「もう昼か。昼食はここでとる」
「わかりまし…あっ…」
ペンを置いたシヴァはユーリの顎を掴んで引き寄せると唇を重ねる
「んっ…んんっ…」
腰も引き寄せられ、シヴァの上に乗ると、抱き合う形でお互いの唇をむさぼった
舌が絡まり、息が熱くなる
このままではまた…
どちらともなく…ゆっくりと唇を離す
あと少しキスをしていたら、控え室での甘い時間が確定しそうだった
忙しいシヴァには休んで欲しい
ちゃんと夜は抱いてくれるのだから
「それでは、ご飯を取ってきますね」
「あぁ。ただし、行く前に下着を着けていけよ」
「あっ…ひゃぁっ!」
服の上からきゅっと乳首を摘ままれ、ユーリははしたない声を上げてしまった