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僕は女の子になりたい【R18】

第1章 魔女の禁忌魔法



シヴァが食堂に行かず、政務室で食事を取ることはたまにある

そのため、二人きりの食事は珍しいことではなかった

にも関わらず…


「いただきます…」


フォークを手にするユーリは緊張していた

基本的に夜の食堂はビュッフェ形式だ

皆が好きなものを好きなだけ食べるのだが、シヴァの好みを把握しているユーリはいつもきちんと選んで持ってきていた

しかし今は立場が逆だ

シヴァがユーリのために選んでくれた食事がプレートに乗せられている


僕の好み、知ってたんだ…


そう思うだけで胸が熱くなった

嬉しくてたまらない

もしかしたら偶然ユーリの好みを取ってきてくれたのかもしれないが、そんなこと考えつかないぐらいユーリは心の中で跳び跳ねていた


緊張は消えないまま、食事を終えると、侍女に食器を下げてもらう

この後も遅くまで書類作業だ

シヴァは書類を確認するとサインし、押印していく


部屋の外に出れないユーリは何もやることが無くなっていた


と、そこへ副隊長が訪れる


「隊長、本日の報告書を持ってまいりました」


副隊長はシヴァの一つ年下で、シヴァの右腕だ

とても頼りになる男で、ユーリの憧れの一人でもあるのだが、今日はなんだかモヤモヤしてしまう


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