第5章 結婚式の夜
図々しい考えであることはわかっている
それに、法律的にも許されないことだということも
だが、それでも夢見てしまうのだ
シヴァの隣に妻として立つ自分の姿を
ひととおり聞いてシヴァは優しく微笑む
と同時にユーリの両頬を包んでいた
「ご主人…様…」
「あぁ、名を呼ぶのを禁止にしたのは失敗だったな」
「シヴァ様…」
こっそり小さく呟く
そんなユーリにシヴァは苦笑した
「悩ませて悪かったな。だが、わかってくれ。俺もお前と同じ気持ちだ」
「…えっ」
「お前以外に誰かを妻にしようなどと考えられない。それはたとえ国王陛下の命令であっても背くと約束する。俺の一生はお前のものだ」
「シヴァ…様…」
嬉しくて涙が込み上げる
「泣くな。お前の笑顔が見たい」
「はい…はいっ」
ユーリは笑顔を見せる
幸せすぎて、ここ数日悩んでいたのが馬鹿みたいだ
「愛してる、ユーリ…」
「私も愛しています」
抱き合ってキスをする
深く、濃厚に…
「んぁぁっ…!!」
「どうした、望んでいたのだろ」
キスをされたままシヴァの指が滑り、ユーリの胸の飾りをぎゅっと摘まむ
突然の刺激にユーリは震えた
そして、まるでスイッチが入ったかのように喘ぎ出す