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僕は女の子になりたい【R18】

第5章 結婚式の夜



ベンチを使い、大きく見せびらかしている者の中に知った顔を見つけた

今日馬車で一緒になったカップルだ

誰よりも俺たちが一番愛し合っていると言いながら、激しく交わっている


「ユーリ、ここから先は花や枝に引っ掛からないように気を付けるんだ」

「はい…」


シヴァは周りなど全く気にしていない様子だった

庭のメインブースを抜け、奥の茂みへと進む

姿は見えないが、いくつものあえぎ声が聞こえてユーリは恥ずかしくなった


「茂みでは姿は隠しても声は隠さない。そして他のカップルは声がした方には近づかないのが暗黙のルールだ」

「そう…なんですね…」


シヴァに誘導され、茂みの奥へと進む

思ったより人が多かったため、けっこう奥まで来てしまった

しかし、月明かりのおかげでよく見える


「ここまで来ればいいだろう」

「シヴァ様…」


そっと抱き締められ、うっとりする

他のカップルの喘ぐ声は遠くに聞こえた


「ユーリ、どう感じた。他の人が交わっているのを見て」

「えっ…」


そんな事を聞かれるとは思わず、驚いて顔を上げる


「見ていただろ。戸惑いながらも、目が離せないといった感じだった」

「それは…」

「教えてくれ、ユーリ」


そっと頬を撫でられ、ユーリは小さく口を開く


「わ、私も早く…シヴァ様に抱かれたいと…思いました」


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