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僕は女の子になりたい【R18】

第5章 結婚式の夜



シヴァも裏庭へと続くドアに消えていくカップルを横目に見る


「あぁ。結婚式の夜は裏庭でカップルや夫婦たちが愛を誓いあうんだ。今日結婚した二人のように、永遠の愛を再度誓う。参加者のためのイベントのようなものだな」

「永遠の愛を…」


素敵な響きにユーリは胸をときめかせた

裏庭には行った事はないが、そんな神聖な場所なのかと思うと行ってみたくなる


「行きたいか?」

「えっ…あっ…」


心を見透かしたようなシヴァの瞳

ユーリは戸惑いつつも、素直に頷いていた


「じゃぁ、俺たちも行くか」

「はいっ」


グラスを置くとシヴァの腕に自分の腕を絡ませる

裏庭に続くドアには警備の男二人が立っていた

そしてカップルであるかをわざわざ確認する


「当然だ」


シヴァの力強い言葉にユーリは胸が温かくなりながら、ふわふわした足取りのまま裏庭へと足を進めた


城から庭に降りるために続く白い階段

今日は満月のため、月明かりに照らされてキラキラと輝いているようだった

そして同じく照らされた庭

花が咲き乱れ、とても美しい



しかし、目の前に広がる光景を目にした瞬間



「………えっ?」


ユーリは自分の目を疑い、呆然と立ち尽くしてしまっていた

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