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僕は女の子になりたい【R18】

第5章 結婚式の夜



「シヴァ様…自分で食べられます…」

「グラスを持っていたら食べにくいだろ」


もぐもぐしながら微笑むシヴァを見上げる

いつもより格好いいシヴァの笑顔は、やはりいつもり何倍も素敵に見える


「シヴァ様…今日も格好いいです…」

「どうした急に」

「いえ。こんなにも素敵なシヴァ様の隣にいられるなんて…幸せだなぁと思いまして」

「俺もだ」


ちゅっと触れるだけのキスをされる

それだけでとろけてしまいそうだ

シヴァの妻になりたいなんてわがままは胸の奥底に押し込み、ユーリはパーティーを楽しむ事にした


レイラとディーンに挨拶に行きたいが、あいにく二人は多くの人に囲まれていて、その姿を目にすることすら難しい


「そろそろ踊るか」


お腹が満たされた頃、シヴァに手を差し出される

ドキドキしながらもその手に自分の手を重ねると、手をとりあったままホール中央へ向かう

二人は注目を浴びたが、ユーリは全く周りの視線に気づかなかった

目の前のシヴァに夢中で、夢見心地のようにふわふわした気分でステップを踏む

シヴァのリードは完璧だったため、今日何度目かの『惚れ直した』を経験した


「シヴァ様…好きです」

「わかっている」


ダンスをしながらでも、シヴァはユーリにキスをしてくれた

もちろん、ユーリがステップを踏めなくなってしまったのは言うまでもない…


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