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僕は女の子になりたい【R18】

第5章 結婚式の夜



パーティーは陛下の挨拶から始まった

続いて新郎新婦の挨拶や仲人の挨拶

それが終わるとオーケストラのような演奏と共にダンスが繰り広げられる


「お飲み物はいかがでしょうか」


トレーに細いグラスを乗せたボーイに声をかけられ、ユーリは躊躇ってしまう

グラスに注がれているのは白ワインだ

ユーリは未成年のため、本来飲酒は禁止されている


「いただこう。ユーリはどうする。今日だけは誰もが解禁されているが?」


シヴァは迷わずグラスを手にしていた

ユーリはお酒を飲んだ事が無い

ただ、今日はシヴァの言うとおり特別な日なのだ


「私もいただきます」


そう言ってグラスを手に取る

乾杯、と言ってグラスを傾けると、チンと小さく音がしてグラスがぶつかる

恐る恐る一口を味わえば、甘い味と香りが口いっぱいに広がった


「美味しい…」


思ったよりも飲みやすい味にユーリは感動した

残りも飲み干すと、体温がわずかに上昇し、ふわふわと気持ちよくなる


「シヴァ様、もう一杯飲みたいです」

「あぁ。それはいいが無理するなよ」

「はいっ」


シヴァが軽く手を上げると、すぐに気づいたボーイが持ってきてくれる

ぐびぐび飲むのは、はしたないと言われているため、ユーリはできるだけチビチビと飲む事にした


「ほら、お腹が空いただろ。食え」

「あっ、んんっ」


シヴァはまるで子供に食事を与えるようにして、ユーリの口にフォークを運ぶ

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