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僕は女の子になりたい【R18】

第5章 結婚式の夜



シヴァの言葉にユーリは耳まで真っ赤になったのがわかった

というのも、川や山へ移動するための馬車には他にも人が乗っているからだ

多くの馬車を移動させられないため、八人乗れる馬車で大移動していた


「あらあら、ラブラブねぇ」


なんてこっちを見ていた夫婦に言われてしまい、ユーリは俯いてしまう

この馬車に乗っているのは夫婦二組と、カップルが二組だった

シヴァとユーリがイチャつき始めたと思ったのか、もう一組のカップルが勝手に盛り上がる


「私たちの方がラブラブよねぇ」

「もちろんさ」


なんて言いながら濃厚なキスを始めてしまい、ユーリは頭を抱えたくなった

城までの道のりが長く感じた頃に、空は暗くなり夜が訪れる

夜は城でこれまた盛大なパーティーが開催されるのだ

何度かパーティーの警備を担当したことはあるが、自分が参加するのは始めてだったため、少し緊張してしまう

ダンスがあるからと必死でステップを覚えたが、結局踊れるのは二曲だけだ

それでも、シヴァとのダンスは楽しみである

そして、もう一つの楽しみは食事だった

コルセットでお腹を締め付けてるとはいえ、昼食を抜いてしまった分、お腹はペコペコだ


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