• テキストサイズ

僕は女の子になりたい【R18】

第4章 もっとしよう



見るからに怪しい液体だったが、ユーリは躊躇うことなく手に取り、いただきますと呟いて口に含んだ


「なんだか、とっても甘いです」


目をぱちぱちとさせたユーリ

しかし、それはすぐに効果を発揮し、ユーリは一瞬で夢の中へと落ちていく

こてんとシヴァに寄りかかり、すやすやと寝息をたて始めたのだ

まるで睡眠薬だな、とシヴァはユーリを見て苦笑した

こんな物が世間に出回ったら犯罪が起き放題だ

もちろん、高価な材料で作られている液体であることは貴族なら知っている

そのため普段は手にすることができないものだ

気持ち良さそうに寝ているユーリをベッドに運び、寝かせてやる

頭を撫でてやるとユーリは嬉しそうに小さく笑った


「まったく…可愛くて閉じ込めておきたいぐらいだ」


長年の恋が成就したとはいえ、シヴァからしたらユーリを想う気持ちは溢れるばかりだ

あまり言葉にしないが、毎日愛しくてしょうがない

ちゅっとおでこにキスをするとベッドから離れ、ドアの横に置いてあるベルを手に取る

軽く振ればチリンと音がした

十秒程して、現れたのはここの従業員だ

二時間後に馬車を用意するように言い付けると、女は恭しく頷く

そして直ぐに立ち去るのかと思ったら、女はあるものをシヴァに差し出したのだった


/ 239ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp