第4章 もっとしよう
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「落ち着いたか?」
熱い紅茶を一口飲み、ユーリは小さく頷く
風呂から出た二人はガウンを羽織り、ソファに座って身を寄せ合っていた
しかし恥ずかしさは消えた訳ではない
ユーリにとってはお漏らしだ
恥ずかしいに決まっている
だが、シヴァはご機嫌だった
「ユーリ、俺は嬉しい。お前の愛らしい姿が見れて」
シヴァの脳裏に焼き付いているのは絶頂に達すると同時に潮を吹いた時の恍惚としたユーリの表情だった
すぐに驚いて表情を変えてしまったのは残念だが、思い出すだけでまた勃ちそうになる
もちろん、恥じらうユーリも可愛くて仕方ないのだが…
「シヴァ様…本当に?」
「あぁ。俺が嘘をついたことがあるか?」
ちゅっと音を立ててキスが降り注ぐ
シヴァの反応に、本当に喜んでいるのだとユーリは実感した
よくよく思い返せば、いつも以上に気持ち良かったのだ
お香のせいかもしれないが、全身が痺れ、弾けるような絶頂
シヴァが喜んでくれるのであれば、もう一度体験してもいいかなぁ…なんて心の隅で考えたが、もちろんそんなことは口に出来ない
「ユーリ、寝るといい」
「でも…少し目が冴えちゃいました…」
「ならコレを。よく眠れるそうだ」
シヴァが差し出してきたのは赤い液体の入った小さなグラスだった