第3章 デートをしよう
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「ほら、今度はこれを食え」
シヴァにスプーンを差し出され、ぱくっと頬張る
二人は繋がったまま向かい合って椅子に座り、横のテーブルの料理を味わっていた
「美味しいです」
もぐもぐと食事をするが、やはり落ち着かない
繋がりながら食事なんて考えもしなかった事だ
「あの…シヴァ様…。やっぱり食事の時は…その…」
「なんだ。降りたいのか」
「えっと…落ち着かなくて…」
「我慢しろ。慣れればクセになるだろ」
「そ、そんなこと…」
否定しようとして、今度は果物が口に放り込まれる
甘い味が口いっぱいに広がった
「んっ…これも美味しいです」
「だろ。女が感じやすくなると言われている果物だ」
「…えっ?」
そんなものが存在するのか
ユーリは驚いて目を見開くと、シヴァはニヤリと笑った
「信じてないのか。もっと食え」
「えっ…あの…もぐっ」
ぽんぽん口に放り込まれる甘い果実
止める間もなくユーリは全部食べてしまっていた
果物だけで感じやすくなるなんて考えるられない
そう思うのに
「体、熱くなってきたな」
つぅ…と背中を撫でられ
「ひゃぁんっ!」
ユーリはのけ反っていた
急に敏感になってしまったみたいだ