第1章 魔女の禁忌魔法
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それからしばらくして、控え室を訪れた友人のレイラは歓喜ともいえる声を上げた
「なんてことっ!ユーリ!激カワッ!!」
逃げる間も無く抱き締められる
「あぁっ、この胸の感触!本当に女の子なのね!!」
「ちょっとレイラ…」
「黙って!堪能させて!!」
レイラは大人しい貴族のお嬢様とかけ離れたタイプの女の子だった
栗色の髪に、エメラルドの瞳はキラキラと輝いている
「とりあえずディーン様とシヴァ様は出て行ってちょうだい」
レイラは二人を追い出すと、一気にユーリの服を脱がす
「ちょっとレイラ!?」
「お黙り!!…あぁっ、なんて綺麗なピンク色の胸!あっちはどうなってるのかしら!?」
「えっ、や、やだ!レイラやめてってば!!」
レイラはユーリが止めるのを聞かず、ユーリの足を掴んでひっくり返し、さらには両足を大きく開いたのだった
「やぁん!アソコもちゃんと女の子になってるぅ!……って、ユーリのお股、ツルツルね?毛が薄いのはもとからかしら」
「………レイラのバカ」
ユーリは両手で真っ赤になった顔を隠す
成長が遅いのはコンプレックスの一つでもあるのだ
しかし、自分では確認する気になれなかったが、どうやら体は完璧に女の子になっているらしい
そんな二人の会話が政務室に筒抜けになっていることに、ユーリは気づく余裕は無かった