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僕は女の子になりたい【R18】

第1章 魔女の禁忌魔法



「おやおや。つれないねぇ」


わざとらしくティーンは残念そうな声を出す

それにあきれ声を出したのはシヴァだった


「いいから早くレイラに連絡を。ちゃんと男物の服を用意させろよ」

「はいはい」


手を振るとディーンはしぶしぶ出て行く

やっとほっとしたが、シヴァに睨まれてしまった


「出てくるなと言っただろ」

「すみません…」


一言で言うなら不機嫌

最初はユーリを心配してくれたものの、今ではシヴァの眉間にはシワが深く刻まれている


「とにかく控え室に戻れ。すぐにレイラは来るだろう」

「はい…」


とぼとぼとユーリは控え室に戻る

レイラは侯爵家の娘であり、家具や衣服等の商いをしているのだ

そのため、ユーリの服を用意させるのにはうってつけだろう


「それにしても胸って重いんだなぁ…」


控え室には鏡があり、ユーリはその前に立っていた

シヴァのシャツはまったく似合っていない

それでもついニヤけてしまう

憧れのシヴァの服が着れたのだ

不幸中の幸いとはこういうことを言うのだろう


じっと鏡の中の自分を見つめる


「うーん?なんか…全体的に変わったかな?」


髪や胸だけじゃない

目が少し大きくなったような気がするし、手足は細くなったような気もする

それに、腰がさらに細くなっていた


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