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【FF7 ヴィンセント BL】Halloween Night

第2章 真夜中


半開きになった唇に、ヴィンセントが長い指を差し入れた。
「ふっ、犬歯も伸びているな」
「……ん、んんっ、」
指摘する言葉とは裏腹に、親指の腹で優しく撫でられ、脳の奥が痺れた。閉じられない唇から、唾液が溢れる。
ヴィンセントはリオの腰に辛うじて纏わり付いているバスローブの上から、尾骨を探った。
果たして、そこには柔らかな体積があり、バスローブを落とすと、縮こまって震える狼の尾が生えていた。
「…やっ、やだ、やめてくださ……」
「嘘をつけ、こんなにしておいて」
抵抗の弱くなった躰を叱咤して四つん這いにさせ、白銀に輝いてふるふると揺れる尻尾の付け根を指先でトントンと叩くと、尻尾が震えながら持ち上がった。
「っあ、やめ……あ、あああっ、ああっ、…はっ、」
がくがくと震える両膝の間から蜜が溢れ、リオが羞恥に呻いた。
休む暇を与えず、起ち上がった尻尾を掴み、露わになった蕾に蜜を塗りつける。
「あっ、あっ、だめ、や…だ、」
キャビネットの引き出しから液体の入った小瓶とシリンジを取り出すと、手早くシリンジに液体を吸い上げる。
「リオ、」
震える尻を軽く叩いて、リオの注意を引いた。
「ヴィ…ンセントさ……」
振り向いて涙目のリオに、
「漏らせば、お仕置きだ」
「………っ、」
強張った尻を割り開き、シリンジの先端を飲み込ませる。
太腿を撫でて尻を高く上げさせると、中の液体を送り込んだ。
「っんぅ、あっ、あううう」
リオはもう、何が何だか分からない。
尻の穴から何か入れられたのは分かった。漏らすな、と言われたので、液体の冷たさに窄まった尻を、そのままきつく締めた。
どうしても隠しておきたかった半獣の姿を見られていることが、恥ずかしくて堪らない。
淡い憧れを抱いた、会ったばかりの男にいいようにされて、混乱と悲しさと恥ずかしさでぐちゃぐちゃだった。

「……んっ、…っう、」
シーツに埋めた顔からくぐもった嗚咽が聴こえて、ヴィンセントは手を止めた。
俯せたリオの上半身は、鎖に繋がれた腕が躰を支えることを止めて、完全に伏していた。腰に届く程の美しい銀髪の間から見える肩が震えている。天鵞絨のような毛並みの狼の耳は、顕れた時から一貫してぺたりと伏していた。
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