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【FF7 ヴィンセント BL】Halloween Night

第3章 trick or treat


「………今のは…魔眼、ですか」
「そうだ」
リオの問い掛けに、ヴィンセントはあっさりと首肯した。
そしてリオを抱いたまま、庭の片隅の水場へと向かう。
「……ヴィ、ヴィンセントさ…ん、」
満月に反応する己の躰と、ヴィンセントにそれを暴かれ、辱められ、排泄すら儘ならないこと、そして今の出来事が示す、領主ヴィンセント・ヴァレンタインの……"正体"。
もう、何をどう感じていいのかわからない。
しかし、やはりヴィンセントのことが気になった。
リオは、すん…、と鼻を鳴らした。
男からは僅かに火薬の匂いがした。そして、夜の匂い。闇の。
「………ヴァン、パイア……、……ですか」
小さく震える聲に、
「そうだ」
ヴィンセントは先程と全く変わらぬ調子で応じると、リオを水場のタイルへ立たせ、躰を包んでやっていたマントを剥ぎ取った。
「……っ、」
「そろそろ限界だろう。栓を抜いてやるから後ろを向け」
「……っや、だ、…」
とは言ったものの、前を見られているのも恥ずかしくて、リオは壁にしがみ付いた。
結果的に、言われた通りにヴィンセントに背を向ける格好となった。それがまた恥ずかしい。だが、これで貌は見られずに済む。
「うぅ……」
「1フィート下に手を付け。尻をこちらへ突き出せ」
手の位置を下へ、というところまでは従ったが、その先はさすがに耐え難かった。
「……やっ、やだ…」
俯いた頭がぷるぷる振られると、さらさらの銀髪が満月に輝いた。
脚の間に仕舞い込んだ白銀の尻尾が、興奮で膨らむ。
「リオ」
心地よい低音の、穏やかな聲に、狼の耳がぴくんと向いた。
だが、放たれた言葉は容赦なかった。
「おまえが泣こうが喚こうが、私の見ている前でおまえに排泄をさせる。おまえの力では私には到底敵わないし、いつまでも我慢できるものでもあるまい」
「な、なん…っ、なん、で、」
あまりの言葉に思わず振り向くと、予想外に優しい眼差しがあった。
「おまえを私のものにする。その下準備だ」
リオは眩暈を感じた。
性交の準備か。
つまり、リオの排泄器官を、ーー使う、為の。
「……っ、」
羞恥に貌が熱くなった。
「そ、んなの……み、見な、くても、」
「そうだな。だが…」
ヴィンセントはリオの頬を撫でた。
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