第11章 新メンバーは可愛い子がいい。
西条さんは美人でちょっと怖いイメージ。
そう、イメージ。
もしかしたら、私が受け取った言葉…
そんな風に言ってるつもりはないかも…しれないっ!
近藤さんはそれが分かってるから…?
それが分かってるから、笑顔なの…?
相手はそんなつもりじゃなかったかも知れない。
なのに私はすみませんしか言ってない…。
そんなつもりじゃなかったのに、謝られると…嫌な気持ちに…なるよね…!
なのに私……
『よしっ!』
私は立ち上がった。
今後、西条さんに話しかけてみよう。
しっかりと向き合ってみよう。
私は始末書なんか忘れて、剣術の稽古に向かった。
…後で、なぜ始末書を終わらせなかったのか怒られたのはその時の私は想像していなかった。
『西条さんっ…』
優香里「……またかしら?華時さんなに?」
『歩美でいいですよ!』
優香里「……歩美…さん。」
『さんいらないのに~wまぁ、いいや、西条さんっ、今日も美味しかったです!』
優香里「そう…それはどうも。」
『それとね、それとね、洗濯物めっちゃいい臭いしたんですよ!いつもと違うかおりです!』
優香里「…貴方、今日はいつもよりうるさいわね、」
ぐっ…
うるさい、私にとっては改心の一撃だけど西条さんにとっては、そんな風に言ってるつもりはないかも知れない。
『ですかね?今日は何故かテンション上がってるんですよ~』
私はにやついて見せた。
すると、
優香里「そう…良かったわね。そこに突っ立ってないでこれ干してくださる?」
西条さんは私に洗濯物を渡した。
!!!手伝わせてくれた!
『!!ありがとうございますっ!』
優香里「なんで、貴女がお礼を言ってるのよ。」
ふふ、と西条さんは笑ってくれた。
え、か、か、か、可愛いぃぃぃいいい!!!
何故か私も嬉しくなって、笑いだした。
なぜかの笑いが、込み上げてきた。
『西条さんは…』
優香里「優香里よ。」
『…へ?』
優香里「私の名前。」
『、優香里…さんっ…!』
ふふ、と優香里…さんは笑った。
何故か心が温かくなくった。
すると、
銀「おい、楽しそうじゃねぇか、ぺったん。」