第11章 新メンバーは可愛い子がいい。
歩美side
『じ、女中を新しく!?』
朝の会議で、土方さんが放った言葉。
私は皆の前で大きい声をだしてしまう。
土方「あぁ、今の女中はふたり。高安さんと面屋さん。」
高安さんとは前、お世話になった。
土方「最近、そのふたりも年で大仕事が大変と。そこでもう一人若いヤツを募集しようと思う。」
すると皆、ガヤガヤとしゃべり始めた。
「若いやつだって、」
「今回は歩美さんみたいじゃなくてぼん、きゅっ、ぼんかなぁ?」
「ぺちゃぱいじゃないかな?」
『おい、今誰や、私のこと、ぺちゃぱいと言ったやつ。』
山崎「まぁまぁ、歩美さん本当のことなんだ…ぐふっ!?」
私は山崎さんを一発殴った。
「や、山崎さぁぁぁあんっ!」
土方「おい、お前ら。そーゆー狙いで若いヤツを募集するんじゃない。」
土方さんが喋りだした。私が静かにと言うとみんな土方さんの話に集中した。
土方「あくまでも女中だ。変な事すんじゃねぇ。」
「ハイッ!」
近藤「ははっ!返事だけはいいんだからな。」
土方「ったく…今日の会議は終わりだ。かいさーん」
ぞろぞろと戦士達が出ていく。
私もある人のお部屋へ向かう。
『なんで、来なかったんですかっ!』
ガバッと私はドアを開けた。
『沖田隊長ぅぅうううう!!!』
すると、布団がもぞっと動き、沖田隊長が顔を出した。
そして、いつものアイマスクを外して眠たそうに見た。
沖田「朝っぱらからうるせぇなぁ。」
『会議かもんですよ、ほんとに。』
沖田「俺はもうちょい寝るんでさぁ。」
『もう!新しい女中さん来るっていう事が決まったんですよっ!』
沖田「新しい女中…?」
『若いらしいですっ!』
沖田隊長があくびをしながらへーと呟いた。
『もしかしたらそれが沖田隊長の恋の相手に…w』
沖田「殺す」
『ひぇぇえええ!』
自分で言ったのに、なぜか胸が苦しくなった。