第9章 ハッピーハロウィン🎃【番外編】
「は、はい//」
女の子達は顔を真っ赤にする。
沖田「すいやせん、華時の事悪く言うのはやめてくだせぇ。」
「え…?」
お、沖田隊長…。
私が傷ついてることわかってるんだ。
沖田隊長は私をいつも助けてくれる。
嫌なヤツとか思ってる。
意地悪だな、とか私は思ってるよ?
なんで…助けてくれるの……。
私は何も言えずにただ、立ち尽くす。
沖田「確かに、華時は女らしくねぇ。でも、少なくとも俺は女として接してる。時々見せる笑顔に癒されるヤツだっている。俺と華時がいい雰囲気とか噂が流れてるのは知らねぇが、華時に迷惑だけはかけないでほしいんでさぁ。」
「なっ…」
「わ、私達は悪くないしっ」
ドタドタバタバタとあの子達はそこから去って行く。
『沖田隊長……』
沖田隊長は腕で顔を隠した。
そして、こちらへ戻ってくる。
顔がよく見えない。
沖田「うるせぇ。」
言葉には出さなかったが、私は見えた。
沖田隊長の耳が真っ赤だったこと。
それが可愛いとか思った。
沖田「うるせぇ、行くぜ!」
『えっ!?』
沖田隊長は私の腕を引っ張り、洋菓子屋に入る。
そして、私を無理やり引っ張りレジの店員さんに沖田隊長が行った。
沖田「あそこに飾られているチョコレート達、くだせぇ!」
店員「ふふ…はい、かしこまりました。少々お待ち下さいませ。」
店員さんは可愛いわね、とぼそっと呟くとチョコレートを取りに行った。
『沖田隊長…?』
沖田「ほら、早くいいなせぇ俺が先に言うぜ?」
『え??』
店員「はい、どうぞ。」
沖田「ありがとうございやす。」
沖田隊長の言った事をあまり理解せずに店員さんが来て、沖田隊長がお会計を済ます。
店員「ハッピーハロウィン、ありがとうございましたー」
『お、沖田隊長…?』
沖田隊長はチョコレートを買って、それを頬張る。
あ、くれないんだ。
ま、まぁ期待はしてましたけど?
でも、そんなねぇ。
『お、沖田隊長…。』
沖田「なんでぃ。」
チョコレートを頬張りながら私の方を見る。
めちゃめちゃ美味しそう。
お腹がなる。
『と、トリック オア トリート!』
私は指をまげてがおーと言うポーズをした。
すると…
沖田「…!?」
沖田隊長が私の顔をガシッと掴んだ