第8章 恋とは一体。【求婚篇③】
『…へ?』
沖田「いや、後でぃ。今は戦闘に集中しなぁ。」
『は、はい?』
沖田隊長は私の変な返事を聞くとにやっと笑って、ゆーくんへと突っ込む。
雄心「勝利を分かった瞬間に強くなるね。沖田。」
沖田「まぁな、俺は腹黒ぇだからな。」
はい?勝利?
雄心「まぁ、歩美の事だ。もしかしたら大好きは嘘かもしれない。違う意味の大好きの可能性もあるぞ?」
沖田「分かってまさぁ」
『はぁ!?嘘じゃないし!ちゃんと好きですー』
いーっと私は歯をみせるようにふたりに見せて、攘夷志士を斬った。
これからだ!
と思った瞬間。
隊士「一番隊引けーーーー!!!!!!!!!」
『なっ…』
沖田「っち、引け!」
雄心「は?」
ゆーくんがぽかーんとしている。
その間に沖田隊長が拳銃でゆーくんの腕を撃った。
雄心「ぐっ…」
ゆーくんの左腕が赤く染まる。
『今だ!行け!』
私が一番隊隊士に指示をした。
隊士達は周りの攘夷志士を斬りながら引く。
残ったのは副隊長の私、隊長の沖田隊長だけだった。
雄心「あれ、ふたりともは逃げないの?」
数少ない攘夷志士、さらに数少ない私達。
沖田「一応、決着着けたいんでさぁ。」
『そうよ、そうよ、』
沖田「お前は帰れ。」
『ええ!?酷いです!』
雄心「そっちで話しこまないでくれる?」
ゆーくんが左腕を押さえながら私達を睨む。
そして、生き残った攘夷志士達もこちらを取り囲む。
他にも攘夷志士達はたくさんいるんだけど、今日の攘夷志士達はこれくらいかな。(今日の攘夷志士達って…今日のワンコ的な?→そんなボケてる暇ない!!!)
『沖田隊長…』
沖田「あーもー知らねぇ、華時お前も手伝えよ。道連れだ。」
『覚悟してます』
私達は周りの攘夷志士達を片付けようとする。
『かくg…』
近藤「お前らぁぁぁあ!!!!!」
沖田「げっ…近藤さん」
『近藤さん!?』
近藤「さっさと引かんかい!俺が帰られないし危険だろ!!!!」
沖田「はぁ~めんどくせぇ事になりやした。」
沖田隊長がため息をついた。
その瞬間
バンっ!!!
沖田隊長の首が赤く染まった。
雄心「よし、ジャスト」
『ゆ、ゆーくん…?』
拳銃を持ったゆーくんがにやりと笑った。