第5章 はじめての生理ってビビるよね。
沖田side
華時の笑顔はたまらなく可愛い。
絶対誰だって惚れる。
こんな男ばっかのところだ。
俺が好きになったんだから、他のヤツだって華時の事が好きに決まってらァ。
正直
華時が倒れたと聞いて、胸騒ぎがすごかった。
でも、それを俺より先に土方さんが知ってたのが悔しかった。
華時は土方さんの前では特に笑顔だった。
腹立つ。
その時に気付いた。
俺は華時が好きなんだな、と。
これは嫉妬なのか、と。
でも譲りたくない。
譲りたくないけど、かなわない。
気にくわない。
土方は…いっつも俺のものをとっていく。
だからついつい言ってしまった。
沖田「土方さんも、華時の事、好きなんだろィ?」
驚きの表情をしていた。
その表情は、当たってからですかィ?違うからですかィ?
なんなんだ。
イライラが込み上げる。
沖田「…華時、入りますぜィ」
返事はなかった。
だが、遠慮なく入った。
布団の中で華時は気持ち良さそうに寝ていた。
スースーと可愛い寝息をたてながら。
沖田「華時……」
『なん……ですか、沖田隊長』
沖田「な!?!?」
華時はパッチリと目を開けていた。
『何ですか…そんなに驚いて……。』
むくりと華時は起き上がる。
うーん、と背伸びをしてからすくっと立ち上がる。
…可愛い
沖田「腹の調子はどうでィ」
『あぁ、心配してくれてたんですね。』
沖田「別にそういう訳ではないぜィ。華時がいないと俺の仕事が俺がやらないといけなくなるから」
『自分の仕事ぐらい自分でしたらどうですか!?』
華時はすかさずツッコミをいれる。
…なんで俺は素直になれねぇんだ。
心配で仕方がない。
また、離れていくんじゃないかと。
姉上みたいに、
俺を置いて…
ずっと護りたい。
素直になれないんだ。