第5章 はじめての生理ってビビるよね。
歩美side
よし。
生理ってのは一週間で終わるらしい。
今日は5日目。
…だいぶましになってきた。
でも、なんか恥ずかしいから高安さんにしか相談出来ていない。
沖田隊長には話ずらいし…
っていうか!?
話したところでだし!?
土方さんもなんか恥ずかしいし…。
ゴリ…近藤さんは論外だし…。
大変だな…女も。
こんな男まみれと所にいて、私は後悔してないだろうか…。
後悔なんかしてない。
決めたんだから。
………。
歩美、はやく!
まって、お母さん!!!
ドがァァァアァアアンッ!!!!
お母さん!!!!
歩美…逃げてっ!!!
いやぁ!お母さん!!
お母さん!!!!
お願い!私はもういいから…。
生きて…
普通に……
生きて…
……。
山崎「歩美さん?」
『!!!山崎さんっ!』
山崎「あ、あんぱんくんは無くなったんだね。」
『めんどくさいので。』
山崎「おい(笑)」
山崎さんはあんぱんを食べながら私の部屋に来ていた。
山崎「お腹の調子はどう?」
山崎さんは私の顔を覗きこんだ。
『あ、大丈夫っ!ありがとう!』
山崎「女の子は大変だからね、はい、あんぱん。」
『あ、ありがとう…』
山崎さんは分かってるんだ。
山崎さんは縁に座る。
私もとなりでもらったあんぱんを食べる。
山崎「あ、あのさ!!」
山崎さんがあんぱんを握りしめながらこっちを見た。
『なに?』
私は笑った。
山崎さんの握りしめるあんぱんが潰れそうになる。
山崎「も、ものすごい年上の男性ってどう思う!?」
『ん?』
ものすごい年上…?
山崎「あ、え、あ!た、例えば!15歳上とか!」
『15歳…32歳の人?』
山崎「そ、そう!」
いつもの山崎さんと違う。
32歳…の人か……。
『そう言えば、山崎さんも32歳だよね?』
山崎「えっ、あ!そ、そうだよね!べ、別にそんな事で聞いた訳では…」
なんで焦ってんだ???
『大人っぽくていいと思う。』
山崎「そ、そうか…それじゃ…」
土方「華時、客だぞ。」