第5章 はじめての生理ってビビるよね。
土方side
急に華時が倒れてからいま2時間が経った。
…急に痛そうにして、急に倒れて…。
なんなんだ、
アイツは病気なのか…??
不安が心の中で渦巻く。
沖田「なに、落ち込んでさァ、土方しね」
ドカァァァァアンッ!
土方「今考えてんだよ!察しろ!急にするな!!」
沖田「ぐちぐちうるせェでさァ」
土方「お前のせいだろ!!!」
そう言えば、と総悟は華時の部屋を見る。
沖田「華時、どうしたんですかィ?」
土方「お腹が痛いらしい。」
沖田「それで、仕事をすっぽかしですかィ?土方さん、そりゃぁ、ちょっと甘過ぎやせん?」
コイツ…
鬼畜すぎだろ。
土方「テメェー華時の事好きなんだろ、分かれよ。察しろよ、すげぇ痛いんだよ。多分」
沖田「なっ!?俺がいつ華時の事好きって言ったんでさァ!?」
総悟は顔を赤くするのを隠すように腕で口元を隠す。
…分かりやすい野郎だ。
土方「お前なぁ、分かりやすいんだよ。テメェーずーっと華時の事気にしまくりだろ。今だってそうなんだろ、あんな辛口言っといて、実はすげぇ心配なんだろ?」
沖田「な……!!!!」
総悟は顔を真っ赤にする。
耳まで真っ赤だ。
こんなところをあまり見たことがない。
やれやれ、なんでも自然とこなすアイツがまさかこんなところで、弱いとはな。
沖田「……でさァ」
土方「あ?」
沖田「好き…でさァ……でも、伝えられないんでさァ……」
土方「何でだよ、お前モテんだろ?いけるって。」
沖田「華時は多分、土方さんの事が好きなんでさァ」
土方「はぁ!?」
アイツが俺を??
ないない。
別に嫌ではないが、違和感が半端ない。
アイツには総悟だろ。
あのふたりがお似合いだ。
いや、なんで俺なんだ。
俺は違うだろ。
土方「いや、それはテメェの勘…」
沖田「土方さんも、華時の事、好きなんだろィ?」
土方「…え?」