第4章 夜はほんとに危ないから。
『真撰組だっ!』
不審者「っち、なら倒すまでだ!」
不審者は顔をあげる。
見慣れない顔だった。
『…お前はどこのヤツだ?』
不審者「…お前こそ、真撰組と言うが女ではないか。」
不審者は私を見て、ニヤリと笑う。
『…女だからと言ってなめてるの?』
不審者「まぁ、倒すまでだ!」
不審者は私を斬りかかる。
私はそれを刀で止める。
カキーーーンッ!
夜中に響く、刀と刀が擦れあう音。
不審者「お前は何故ここにいるっ!」
『姫様からの通報さ、お前なんだろ!?不審者と言うのは!』
カキーーーンッ!
『はやく自首したらどうだ!?』
私は不審者の刀をはじく。
不審者の刀は不審者の手から離される。
とった!
『一本っ!』
不審者「っち!」
『…さぁ、何故入ろうとしたのかのか教えろ。』
私は不審者に刀をむける。
不審者「……女…」
『なによ。』
不審者はニヤリと笑った。
こいつ…もしかして!
『た、高杉かっ!?』
高杉(?)「はは、真撰組、気がつくのが遅いぞ!」
攘夷志士高杉晋助!!!
『なっ…こいつ……覚悟っ!』
高杉「黙って覚悟するわけにはいかねぇからな。」
高杉はそう言って私を蹴る。
『いでっ!』
高杉「幸い、お前だけだからな。」
『なっ…』
沖田隊長がいれば…
しかし私は刀を抜く。
『真撰組一番隊副隊長華時歩美!攘夷志士 高杉晋助!覚悟っ!!!』
高杉「っち」
高杉晋助は私と反対方向で走った。
『あ!逃げやがったな!待ちやがれ!』
私は追おうとした…が、
あれ、これって勝手に行っちゃ駄目だよね??
これヤバいやつだよね?
でも……
『これが絶好のチャンスかもしれないっ!』
私は高杉晋助の後を追った。