第4章 夜はほんとに危ないから。
歩美side
『…え、土方さんこれから仕事!?』
土方「あぁ…そうだよ。はぁ…。」
時刻は午後9時。
みんな部屋着(浴衣or着物)を着てる中、土方さんだけ隊服であった。
『でも、もう寝るんじゃないですか?』
土方「なんか、幕府の娘さんの別荘が不審者の通報があったからな。明日の8時まで見張りなんだよな。」
『えっ!?11時間もっ!?』
土方さんの顔はもう疲れていた。
たしか、今日は土方さんは非番じゃ無かった気がする。それなのにまた仕事…!?
『明日は非番なんですか?』
土方「それがちげぇんだよ…。明日は大事な仕事だって言うのによ。」
『えっ…だ、大丈夫なんですか!?』
確かに、明日は土方さんは幕府様の所にご挨拶だった気がする。
それなのに、今日もらこれから11時間…見張りなんて…
しかも寝てはいけないし…
姫様の別荘っていったら部外者以外入ってはいけない…。
外で……!?
沖田「へっ土方ザマァ」
土方「お前なぁ…少しはし…」
『私、やります。』
土方「…は?」
『今日も疲れて、明日は大事なお仕事なのに、11時間も見張りとか鬼畜です。土方さんみたいに鬼です。』
土方「斬るぞ」
『…私、やります。』
土方「……しかしなぁ、これから11時間だぞ?」
『はいっ!出来ます!』
沖田「おい、華時、お前は豚でも女なんだぞ。」
『大丈夫だよ、刀も持っていくし、拳銃も持っていくし!何かあったらそこら辺の人にはたすけて貰えるし!』
土方「真夜中だから、まともなヤツはいないんだぞ。」
『もっ!土方さん明日大事なお仕事なんでしょ!ならちゃんと寝ないと!』
土方「だが…」
『土方さん、私が頼られないんですか?』
私は必殺技の涙目&上目遣いをした。
え?腹黒?
こういう時だけ、女を発揮するんだよ。へっ。
土方「た、頼れるが………はぁ、華時頼むぞ。」
『はいっ、任せて下さい!』
私はダッシュで隊服に着替えた。
お風呂にも入っちゃったけど、髪もかわいてるし。大丈夫かな。
やったぁ!
土方さんに頼られた!
しかも!
ひとりのお仕事だ!
私はいつも誰かと必ず一緒になる。
私はお気に入りの刀といつもの拳銃を腰に構えて再び土方さんの所に行った。
土方「……やっぱり心配だから、総悟も行く事にした。」