第3章 惚れた人。2【ミツバ篇part2】
歩美side
間に合わなかった。
結局、土方さんをミツバさんとくっつける事は出来なかった。
ミツバさんはもうすぐで……
でも沖田隊長がそばにいてる。
私は部外者だし。
外で夜の空でもみて見ようかなぁ。
山崎「歩美さんっ…!」
『あ、あんぱんくんっ……』
山崎「それ、まだ言ってるんですか……。
……ミツバさん……もうすぐでそうです。」
『そうか…でも、大丈夫だよ。沖田隊長がそばにいてくれてるからね。』
山崎「…そう…ですね。副長も……。」
『土方さんは後悔なんてきっとしてないよ。』
土方さんは土方さんらしくどうせ泣いてるよ。
…なんてね。
土方さんの事なんかわからない。
でも
私はミツバさんの幸せはきっと叶えれた。
そして、これからも叶える。
土方さんの幸せ。
沖田隊長の幸せ。
みんなの幸せ。
真撰組…の幸せ………。
幸せなんかひとそれぞれ。
私と沖田隊長の幸せも違う。
ミツバさんにとっての幸せは愛する人の幸せ。
土方さんにとっての幸せは…ほれたひとの幸せ。
『あんぱんくんにとっての幸せはなぁに?』
山崎「えっ?」
あんぱんくんは少し考えた後に言った。
山崎「俺にとっての幸せは…みんなの笑顔を見る事ですかね。」
『…なるほど…ね。』
山崎「歩美さんにとっての幸せはなんですか?」
『私にとっての…幸せ……』
幸せ…
『…なんでしょうね。』
山崎「ええええ!?それは言わないんですか!?ずるくないですか!?!?」
貴方の幸せはなんですか。
沖田隊長。