第1章 始まりは突然に
私は静かになったのを確認し、廊下に出た所で誰かにぶつかった。
「ごめんな、さ……ちょっ、どこ触ってっ!!??」
「いやいや、これ事故! ……ん?」
「ゃっ……ちょっ、やめっ……んっ……」
ぶつかったのは木兎で、バランスを崩した私を支えようとした木兎もバランスを崩し倒れたのだが、ちょうど木兎の手が私の胸を掴む形となったのだ。
しかも、運悪く私は下着を付けておらず、ジャージ越しに触れられれば先端の突起がわかってしまう。
木兎はそれを確認するかのように胸への刺激を続けるものだから、あらぬ声が漏れてしまった。