第1章 始まりは突然に
そして現在、夕食のために食堂で準備をしていれば、練習を終えた各校の部員達がぞろぞろとやって来た。
怒涛のように部員達の夕食が終わり、あんなに沢山あった鍋の中身は空っぽだ。
手早く自分達の食事を済ませ、調理具の後片付けをしていると梟谷のマネさんから声を掛けられた。
「ねーねー、音駒の……黒尾くん? と付き合ってるの??」
「えっ!?? 私がですか?? イヤイヤイヤ! 全っ然付き合ってません! ただの腐れ縁的な奴です!!」
「そーなんだ? 彼女とか居ないの??」
「どうですかねー? そういう話は聞いたことないですけど……」
「ふーん、そっか♪ ありがと♪」
「いえ……」