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猫と梟と私のお話【HQ R18】
第1章 始まりは突然に
時は数週間前に遡る。
私はクロと部活の買い出しのために、駅前で待ち合わせていた。
『悪ぃ! 寝坊した!! 先行ってていいから!』
「だから家まで迎え行こうかって言ったのにー」
『後で埋め合わせすっから!』
「じゃあ先行ってるからねー、気を付けてねー」
電話の向こうで走っているのだろう。
ハァハァという息づかいと、風の音が聞こえた。
本屋で時間でも潰してるか、そう思って歩き出すと背後から何やら大きな声が聞こえてきた。
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