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猫と梟と私のお話【HQ R18】
第1章 始まりは突然に
そう思ったら、自然と涙が溢れてきた。
これはどういう意味の涙かなんて、私にもわからない。
クロが言ってる意味も、私の気持ちも今はなにもわからない。
「泣くほど嬉しいの?」
いつもの冗談みたいにへらっと笑いクロが言う。
「…………わかんない……」
クロは優しく抱きしめてくれた。
先程のことが無かったかのように、ホントにホントに優しく、まるで壊れ物に触るかのように。
「気持ちはあとからでもいい、とりあえず俺の気持ちをお前に預けさせて?」
「意味、わかんないし……」
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